生乳の値上げは?
Fri, Oct 28, 2022 10:36 AM
John牛乳・ヨーグルト、今冬値上げ 「生乳」が大幅上昇―需要減に懸念も
大手乳業メーカーと沖縄を除く各地域の生乳生産者団体は8月上旬までに、生乳を11月出荷分から1キロ当たり10円引き上げることで合意した。 値上げは2019年以来3年半ぶりで、09年以来の大幅な上昇となる。 背景にあるのは、乳牛の飼料となる穀物の輸入価格や輸送コストなどの上昇。
日本の生乳生産量と消費量
国内の総需要量(2015年度)は1,189万tで、そのうち国産生乳が約62%、輸入乳製品(生乳換算)は約38%となっています[図1-18]。 国産生乳(2015年)の仕向けの内訳は、飲用等向が約401万t、生クリーム等向が約127万t、チーズ向が約43万t、脱脂粉乳・バター等向が164万tとなっています。
脱脂粉乳の在庫低減を支援-農水省2021年12月24日
政府・与党は脱脂粉乳の在庫低減の取り組みを支援する緊急対策の実施を決めた。 令和4年度のALIC(農畜産業振興機構)による緊急対策の1つで「ウィズコロナにおける脱脂粉乳等の需給安定推進事業」として実施する。 生産者団体と乳業メーカーが拠出して行う脱脂粉乳を飼料用に仕向ける取り組みを国も支援する。
(14)牛乳・乳製品
我が国における牛乳・乳製品の消費仕向量(生乳換算ベース)は、国民1人当たり供給数量(生乳換算ベース)の増加とともに増加してきました。 最近では、景気低迷等の要因から減少しつつも、平成23(2011)年度においては、前年度の1,137万tに比べて2%増加し、1,163万tとなっています(図3-5-63)。
バターの生産額の都道府県ランキング(平成28年)
※合わせて、出荷量も掲載しています。 全国計は837.7億円ですが、トップは北海道の732.1億円となっています。 シェアでは86.8%と、日本のバターのほとんどが北海道で生産されており、2位は岩手県、3位は新潟県となっていますが、数%のシェアしかありません。
バター×世界の星
①バターの生産量 2020年度の世界のバター生産量第1位はインドの6,100000トンでした。 また、水牛の乳から作られたバターの生産量が全体の半分以上を占めています。 一方日本はインドの約1/100にあたる62000トンで、ほとんどを輸入にたよっている状況です。
国別の世界バター生産
インドは、年間3,797,550トンの生産量を持つ世界最大のバター生産者です。 アメリカ合衆国は、845,665トンの年間生産量で2番目になります。 年間726,193トンの生産量を持つパキスタンは、バターの3番目に大きな生産者です。 インド、アメリカ合衆国、パキスタンは、世界のバター全体の50%以上を生産しています。
2019年上半期のバター輸出量はかなりの増加
2019年上半期の輸出量は前年同期比7.4%増 同期間のバターの最大の輸出先は米国(1万7322トン、前年同期比42.0%増)、第2位は日本(5206トン、同37.3%増)、第3位は中国(4558トン、同7.3%増)などとなっている(表15)。
なぜ北海道ではたくさんの食材がとれるの?~北海道地方
乳牛が多い理由は、牧草の土地が広く大規模。 そして涼しい気候が乳牛に適しているからです。 もちろん、生乳(せいにゅう)の生産量も日本一。 牛乳だけではなく、バターやチーズなどの加工品もたくさん作られています。
【クローズアップ:生乳生産】北海道酪農初の400万トンへ コロナ禍で乳
北海道の生乳増産の背景には、ホクレン出荷酪農家が増え、安心して生産できる環境が強まったこともある。 酪農問題の大きな課題は、北海道と都府県の生産不均衡だ。 かつて、道産乳が大量に首都圏などに流れ込み関東の酪農家の経営が脅かされる「牛乳南北問題」も浮上した。
生乳の生産・流通構造
生乳の特性および指定生乳生産者団体の役割 生乳は、乳牛から毎日生産され、栄養が豊富である半面、傷みやすく、約9割が水分であるため貯蔵性がありません。 そのため、生乳は搾乳してから新鮮なうちに乳業メーカーで処理・加工をすることが必要なため、酪農家は生乳の価格交渉において不利な立場に置かれる傾向があります。